2011/09/06

長田弘 " 食卓一期一会 "


そういえば、本について記事を書いたことがあまりありませんでした。
この「食卓一期一会」は、20代前半の頃に知人に薦められて読んだ本です。
その知人というのが、とても清々とした人で、その人への憧れの気持ちもあってか
素直に手に取って読んだ記憶があります。

長田弘さんは、敢えてジャンルを特定すると、「詩」のカテゴリーに入るようです。
当時、詩といえば【谷川俊太郎】や【中原中也】ぐらいしか知らず、
学校の教科書以外で、敢えて目にする機会のない存在でした。
それだけ馴染みのないものでしたが、一時期詩集に没頭した時期があります。
そのきっかけとなったのが、この「食卓一期一会」でした。

一期一会は食卓にあり。
人生とは−誰と食卓を共にするかということだ。
「食卓一期一会」より
この本の内容を説明することはなかなか難しいのですが、
料理をとおして、人生を描いた一冊だと解釈しております。
わかりやすいものに例えるなら、詩のひとつひとつが短い童話のようなもの。
決して難解な内容ではないのですが、 想像力によっては、いくつもの解釈、
気付きが得られると思います。

初版が1987年ですが、今読んでも古さがまったく感じられません。
また、ブックデザインが美しい。

最後に、この中で一番好きな詩をあげるとすれば「天丼の食べかた」。
内容もさることながら、 これを読むといつも無性に天丼が食べたくなります。



晶文社 1987年
長田弘 「食卓一期一会」
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