2012/03/10

姫川警部補シリーズ


姫川警部補って誰…?
誉田哲也さんの小説【ストロベリーナイト】の登場人物の名前です。
とりあえず、シリーズ3作読了。

この作家さんは、短編より長編に一日の長があるような気がします。
「シンメトリー」は短編集ですが、イマイチ楽しめませんでした。
中には「悪しき実」のような、人情ものの傑作もあったりするのですが、
他は話に浸りきれないというか、話の展開がコンパクトすぎて、
この作者が得意とするダイナミックな場面展開、人物の感情起伏、
推理の走りがなかったように思います。

「ストロベリーナイト」と「ソウルケイジ」は、中だるみせず一気に読めました。
話に引き込むのも上手いし、とにかく飽きさせない。
大風呂敷、どんでん返しを期待して良い作家さんだと思います。
(気がつくと、本より作家さんの話になってますね…)

本の内容にも触れないと。
「ストロベリーナイト」が、ジャンクフード(刺激物てんこ盛り)だとすれば、
続編の「ソウルケイジ」は、定食屋の栄養バランスの良い食事のような
正当派ミステリー(例えがわかりにくい 笑)。
途中、推理の跳躍はありますが(作中では姫川の"刑事の勘"としています)
予想外の結末、よく考えられた筋書きだと思いました。
最後の部分は、思わず鳥肌が(グロいとかではなく)…。

あと、気になったのは「シンメトリー」のあとがき。
作者のこんな言葉が引用されておりました。
「語弊があるかもしれませんが、僕は毎回、“最高の一作”を書こうとは
思っていないんですよ」。

前の【ストロベリーナイト】の投稿で、「多作な人かな?」と書きましたが、
その印象を更に強くしました。ホームランを狙って打てれば、勿論格好良いけど、
ヒットを狙ってホームランも十分に格好良い。僕の中で「ソウルケイジ」は
ホームランです。










光文社 2007年
誉田 哲也 「ソウルケイジ」
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